UTMを導入しているのに、大量のPCウイルスに感染していた事例報告 15.08.17

UTM を導入しているのに、PCウイルスに68個も感染

お客様から、
「画面が映らなくなったので見て欲しい」とサポートのご相談を受けました。
訪問し、お客さまのデスクトップ型パソコンを拝見したところ、モニタは正常に動作していました。
このお客さまは1年ぐらい前に通信系の業者からUTMを導入され、その業者から「パソコン本体にウイルス対策は一切不要です。」と言われ、パソコン本体にはウイルス対策を施していらっしゃいませんでした。
業者さんの嘘を信じたお客さまは、PCウイルスに68個もの感染をすることになります。

モニタは正常に動作しており画面が映らないので、パソコン本体の故障と診断して持ち帰って修理することにしました。
「修理の前にパソコン本体の中から一部のデータを抜き出して欲しい」と依頼を請けたので、抜き出す前にハードディスクを検査したところ、PCウイルスに68個もの感染をしていました。

お客様のご希望で、今回はパソコンを買い替えて頂くことになりました。
既存データからPCウイルスの駆除は可能ですが、「気持ち悪いから既存データの移行不要」となりました。

お客様は、パソコン本体に保存していた大切な情報を失うことになりました。
同ネットワーク内にパソコンが複数台あるので、こちらの検査も必要になります。
中に個人情報を大量に保有しているパソコンがあります。
既に漏洩しているリスクが発生しているかも知れません。

「UTM を導入すればセキュリティは万全」と誤解をさせてUTMを販売している業者がいます。
UTM は外部ネットワークと内部ネットワークの出入口を守る大切なセキュリティ機器です。
ホテルに例えると、ホテルの表玄関に立って不審者からの脅威を守ってくれるガードマンです。
表玄関は厳重に守ってくれますが、各部屋は守ってくれません。
各部屋のドアに鍵がなかったら。
各部屋に鍵がないホテルに宿泊できるでしょうか?
企業内ネットワークには外部からの脅威を管理するUTM と、各パソコンの脅威を管理するウイルス対策ソフトが企業には必要です。
弊社は、UTM &ウイルス対策ソフト の保守管理をしております。
「各パソコンにウイルス対策ソフトは必須」と説明した上で、UTM を導入いただいております。

御社の大切な情報資産をお守りいたします。

